印材

本柘

本柘
柘(ツゲ)は、古来より細工物の材料として親しまれてきました。
ツゲは成長するのに時間がかかる木材ですが、非常に硬く、きめが細かく緻密で、加工後の狂いが生じにくいとされ、印章はもとより、櫛、将棋の駒、そろばんの珠、三味線のバチ、装身具、家具など様々なものに用いられてきました。
また、材質のみならず黄色みを帯びたその美しい色も魅力の一つといえるでしょう。

柘(アカネ)

アカネ
アカネは主に東南アジアから輸入されるアカネ科の木材です。木質が硬く、きめが細かいという本柘に似た特徴があります。
密度の高さ、耐久性、希少性の上では本柘には勝てませんが、本柘に比べ成長が早く、木も大きくなるためエコで製造コストが低く抑えられるという利点があります。

黒水牛

黒水牛
水牛とは東南アジアを中心に、中国、インドに生息するウシ科の動物です。その水牛の角を印材に加工したものを黒水牛印材といいます。現在は中国からの輸入が主になっています。
黒水牛は弾力性に富み、紙に吸い付くような粘りがあるため、印影をくっきり出すことができます。
黒水牛は、艶やかな漆黒が魅力の印材ですが、自然そのままの黒い印材は珍しく、印材に成形した後黒く染色するのが一般的です。

牛の角

牛の角
牛の角はオーストラリアやアフリカで飼育されている陸牛の食肉牛の角を印材に加工したものです。以前はオランダ水牛と呼称されることもありました。
天然素材のため、同じ模様は存在せず、色も乳白色に近いもの、やや褐色を帯びたもの、淡いクリーム色と茶色の斑が混ざり合うもの、淡い飴色で透明感のあるものなど様々なバリエーションがあります。
透明感のある風合いは美しく高級感が漂います。また、実用面でも黒水牛と同様、朱肉のなじみがよく、くっきりとした印影が得られます。

彩樺

彩樺
彩華は寒冷地で産出されるバーチ材(真樺(マカバ))の集成材です。
バーチは反りにくく狂いが少ない木材ですが、耐久性に弱点があるため、木材に熱硬化性樹脂を含ませ、数百度の高温で焼き固めたウッドセラミックスと呼ばれる集成材に加工し耐久性を高めています。また、加工することにより、伸縮やひび割れが少なく硬度に優れた印材となっています。
バーチはかつて乱伐され、原木が減っていますが、彩樺はバーチの間伐材を使用していますので、バーチの保護にも役立っています。エコと実用性を兼ね備えた印材です。

チタン

チタン
チタンは軽量、耐久性に優れているため様々なものに使用されています。
印材としてのチタンの長所は、丈夫で、欠けたり磨耗しづらく、朱肉のつきもよく、くっきりと鮮明な印影を得られる点です。また金属としての独特な質感による存在感もあり、実用性とステータス性に跳んだ印材です。
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