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印章の文化史
2020/10/23
蔵書印とは Ⅱ
~蔵書印の歴史(その2 日本での蔵書印)~
日本での蔵書印の広まりは、中世以降、中国からの書物の輸入の拡大に関係していると考えられていますが、いつどのようにして伝わったかは定かではありません。
日本最古のものとされる蔵書印は、奈良時代(648年~781年)の聖武天皇の「松宮内印」、光明皇后の「積善藤家」「内家私印」です。
そして蔵書印は、江戸時代中期(1681年~1780年)頃までは寺社や公家、貴族、武家など限られた人々にしか使用されることはありませんでした。
武家の文庫として有名なのが、北条宗時が1275年頃、現在の横浜市金沢区の邸宅内に造った金沢文庫です。金沢文庫の蔵書印は文庫印の草分け的存在です。
江戸時代後期以降は、書物が庶民にも広まり、多種多様な趣味性の高い蔵書印が用いられるようになりました。
