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印章の文化史
2018/05/08

印章の起源Ⅱ(円筒印章の活躍と終焉)

ボタン型のスタンプ印章の次に作られたのはシュメール人の四大発明の一つでもある円筒印章です。
円筒印章はその名の通り円筒状で、転がすことにより連続した文様を速やかにつけることができます。サイズは長さ1cm~6cm直径2~3cmで、材質は瑪瑙、クロライト、ラピスラズリ、大理石、ヘマタイト、貝、テラコッタなど様々なもので作られていました。

円筒印章が普及した背景には、交易活動の活発化があります。外部との交易により、急激に増加した仕事を効率よく処理するために円筒印章が活躍しました。
初期の図柄は幾何学文様、植物文様、動物文様などでしたが、時代とともにその図柄も変わってゆき、神話や人物、そして楔形文字も刻まれていきます。

シュメール文明の後に大きな国家として誕生したのが古バビロニア王国(B.C.1380~B.C.1530)です。ハンムラビ法典で有名な第六代ハンムラビ王時代には、印章は大きな役割を果たしていて、契約、領収証などの商業関係文書は印章の捺印によってのみ法的価値を持つものとされていました。

そして、アレクサンドロス大王の東征に始まるヘレニズム時代(B.C.330~B.C.30)がやってきます。ヘレニズム時代とは、ペルシャ帝国が崩壊した前330年よりシリア王国、マケドニア、ギリシャがローマ帝国に吸収され、最後にエジプト王国が滅ぶまでの300年間を称します。

円筒印章は3000年の間、オリエントの交易に重要な役割を果たしますが、ヘレニズム時代になって姿を消します。その原因は、アレクサンドロス大王の東征により、地中海領域から中央アジアに交易が拡大して、粘土に代わり、往来に便利なエジプトのパピルスやインドの貝多羅、羊皮紙が普及したことによると考えられています。

円筒印章(豊穣の図)
円筒印章(闘争文様)