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印章の文化史
2018/09/26

印章の起源Ⅶ(日本における印章の歴史 NO.2)

鎌倉時代に入ると、禅宗の興隆とともに中国から来た禅僧により、宋・元の文人印がもたらされ、僧侶間で印章が盛んに使用されます。
そして僧侶間に流行した印章は、南北朝時代あたりから花押の代わりとして用いられるようになり、それが戦国武将たちにも模倣されるところとなりました。
武家文書の中で印章を用いた文書は印判状と呼ばれるようになり、再び印章の使用が盛んになります。

しだいに将軍や諸侯などの表向きの印は別として、一般には大きく派手なものは使用されなくなり、1~2.5cmくらいの実印、認印というものが士民の間に発達してきました。 江戸時代に入ると百姓町人が公式の届書などに印を押すことや、その印影をあらかじめ名主に届けておくことが定められました。

1878年(明治11年)には、公私にかかわらず証書に実印を用いる印影登録制度が布され、戸長(現在の区市町村長に相当)によって町村内の人々の印影簿が管理されるようになりました。現在の印鑑登録制度の始まりです。
以降、現代の日本社会において、公私問わず印章は必要不可欠なものとなっています。

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