印章の文化史 印章の起源Ⅶ(日本における印章の歴史 NO.2) 鎌倉時代に入ると、禅宗の興隆とともに中国から来た禅僧により、宋・元の文人印がもたらされ、僧侶間で印章が盛んに使用されます。 そして僧侶間に流行した印章は、南北朝時代あたりから花押の代わりとして用いられるようになり、それが戦国武将たちにも模倣されるところとなりました。 武家文書の中で印章を用いた文書は印判状と呼ばれるようになり、再び印章の使用が盛んになります。 しだいに将軍や諸侯などの表向きの印は別... 印鑑登録 私印 文人印
印章・印鑑 「印章」と「印鑑」の違い 「印章」と「印鑑」、一見どちらも同じ意味のように感じますが、その呼び名に何か違いがあるのでしょうか? まず、「印章」とは柘や黒水牛に彫刻されたハンコそのモノ自体を指す呼称となりますので、物質としてのハンコとご承知ください。 一方、「印鑑」とは実印や銀行印などのように登録された印章の印影を指します。要するにモノ自体ではなく朱肉を使って押された印(しるし)となります。 ではなぜ「印鑑」が「印章」のよう... 柘植 黒水牛 印鑑登録